とろろ豆腐百珍

読んだ本の感想などを書きます

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

幸田露伴『運命・幽情記』

西遊記を読んだのは小学三年生頃、岩波少年文庫で上中下巻、当時の私には最も長大な本だった。小学生の読んだ印象としては、斉天大聖とか天蓬元帥猪悟能八戒とか、文中に屹立する漢字のトーテムポールが異様にかっこよかった。のちに北斗神拳や法律用語に対…

小澤匡行『1995年のエアマックス』

エアマックスといえば『遊戯王』の城之内が「エアマッスルハンター」に強奪されていたアイテムというイメージしかなかった。私は1995年生まれなので、その頃の空気感のようなものが知りたくて興味を持っただけだったけれど、思わず何足も登場する名作の商品…