とろろ豆腐百珍

読んだ本の感想などを書きます

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

南の雪とだめになったぼくたち(陸秋槎『雪が白いとき、かつそのときに限り』、魯迅『酒楼にて』)

陸秋槎の小説『雪が白いとき、かつそのときに限り』を読み返していたら、序章の中に北と南の雪の違いについての一節を見つけた。 南の土地の雪というのはあまり見栄えのしないもので、縮こまり氷の粒になってしまうか、もしくはべちゃりと広がった姿で一団一…