とろろ豆腐百珍

読んだ本の感想などを書きます

2025-01-13から1日間の記事一覧

一月十三日/山田風太郎『戦中派不戦日記』を読む

『戦中派不戦日記』の「あとがき」で山田風太郎は「「日記は自分との対話」だとはいうものの、当然年齢相応の、青くさい、稚拙な、そのくせショッた、ひとさまから見れば噴飯物の観察や意見もある。特に自分でも閉口するのは、中に妙に小説がかった書き方を…

一月十二日/山田風太郎『戦中派不戦日記』を読む

「午前一時、三時半、空襲」(33頁)と、毎晩のように東京への空襲が続く一方で、フィリピンでの戦闘は激化の一途をたどっていました。誠也はその一端が伝わってくる記事をこの日の日記に書き留めています。 ○比島全空軍、体当り戦法をとる。日に日に新兵器…

一月十一日/山田風太郎『戦中派不戦日記』を読む

この日誠也、高須家の奥さん、勇太郎さんの三人は歌舞伎座へ芝居見物に行っています。 ○沖電気がその発注する小工場群、いわゆる協力工場の従業員及びその家族慰安として、歌舞伎座に招待する券を、高須さん三枚もらって来たゆえ、午前九時、奥さん、勇太郎…