たまにお〜いお茶を飲むと旅行に来た気分になるね。
自分が平生好むところのお茶は綾鷹なので、お〜いお茶を口にするのは研修や出張、合宿といった場で他人から供されたときがほとんどだ。もしくは仕出し弁当に付いてきたときなど。
そうしたものに伴う日常とはちがった雰囲気が思い出されているのかもしれない。
祖父や祖母に連れられて旅行に行ったときに飲んでいたのもいつもお〜いお茶だった。まだそれは綾鷹や伊右衛門などなかった頃のことである。
昔は駅で弁当と一緒に信楽焼の土瓶に入ったお茶が売られていたそうだ。
それが次第次第に姿を消してビニールの容器になり、缶になり、ペットボトルになってきた。
車窓で飲む土瓶入りのお茶は年配者にとって郷愁をさそうものになっているだろう。
自分にとってのお〜いお茶もノスタルジーの対象になっていくのかもしれない。