とろろ豆腐百珍

親知らずの炊いたん食べたいね

ハレグゥとスペシャル

 トーチwebで連載中の平方イコルスンスペシャル』を2巻まで読んだがめちゃ良かった。変と和(なご)がそのまま共存しとる世界。特に2巻で葉野が一歩踏み出す時の臆とか悔とか勇とか「仲良くなる」ってこういうことだよなー、って感じでコミュニケーションの教科書として義務教育に組み込んでほしいくらいだ。

 

 ところで自分は金田一蓮十郎の『ジャングルはいつもハレのちグゥ』を幼児のころから刻まれて育ったのでギャグやコメディを読むといつもハレグゥを思い浮かべてしまうのだが、スペシャルは特にハレグゥと似ていると感じた。

 ハレとグゥ、葉野と伊賀のふたりが出会うところから物語が始まり、個性的な(というか”変”な)周囲の人々とのエピソードを重ねながらふたりの関係性が深まっていく基本的な流れだったり、物語の核になるグゥや伊賀の謎に拘っているのがハレと葉野だけ(正確にはグゥの謎は周囲に認識されていないが、伊賀の謎は当然のこととして受け入れられていて周囲の誰も謎として扱っていないという違いはあるが)だったり。

 そういう登場人物の関係性や構図が似ているのもあるけど、常識人ポジション(『ハレグゥ』後半のハレは常識人ではないと思うが)であるハレと葉野の人間関係に対する真摯さというか気の回し方が近いと、葉野がヘルメットについて訊ねることで嫌われるのではと臆病になるところや自分の言動を「自戒せい」とつぶやくところに感じる。

 ギャグ世界のハレはツッコミという力で関係性の壁を超えられるけど、葉野はそのツッコミも持たない。だからこそ壁を一つ乗り越えたときの「何つー安堵だ……」の独白にめちゃくちゃ感動してしまったのだった。

 

スペシャル 2 (torch comics)

スペシャル 2 (torch comics)

 

 

 Amazonに紙媒体の取扱いがないということは電子版を出して絶版になったのだろうか。地味にショック)